広告の未来はどうなっていくのでしょうか?これからの広告を考えるにあたり、生活者がどこから情報を得て、どこから配信される情報を信頼するのかを考える必要があります。ネット広告の伸びが大きいからと言って、「これからはネットの時代だ」と考えるのは早計です。
ネット広告と言っても、検索広告もあれば、YouTubeの動画広告もあります。昨今の変化で言えば、ラジオの視聴者が減り、新聞部数が減少し、雑誌も販売数を落としています。こうした傾向を考えれば、音声や紙媒体は影響力を落としていると言えます。ではネット上の広告が有効なのかと言えば、信頼性に欠けるという点は否めません。実際のところ、ネットの情報は新聞の情報を転載していることも多く、取材力という点では、紙媒体メディアのスキルは高いと言えます。週刊誌がスクープを連発する限り、メディアとしての影響力は落ちません。変化があるとすれば、配信する媒体の変化でしょう。生活者がネットデバイスに費やす時間が増えるほどに、メディアはネットにシフトして行かざるを得ません。広告業者にとってはこの点が重要となります。つまり、今後影響力を増すだろうと思われるメディアの広告にシフトして行かなければならないということです。